~はじめに~
「学ぶ苦しみ」と題したこの記事は私の心のうちを整理するために書いたものです。「留学」と聞くと華やかなイメージが湧くかもしれませんが、私が想い感じてきたことは、留学斡旋会社が強調するような「楽しい刺激的な勉強」とはかけ離れた、とても暗く、どろどろしたものがほとんどです。
その暗い感情は、異文化の中で違う言語を話す大変さ厳しさから来るものとはまた少し違うようにも思います。私にとっても、今抱いてる苦しみは一言では言い表せない得体のしれないものなのです。そしてこういった感情や想いを胸の内にしまい続ける事は、とても危険な事なのだと授業で習い、実際に体験しました。
ブログを始めたのは、日々の取るに足らない出来事や感情を発散するための場所が必要だったから。たまたま料理好きで、毎日自炊することから日々の料理の記録がメインになり、楽しい事や綺麗な物を中心に紹介してきました。でもそれは、裏を返せば、無理やりにでも明るい面を押し出さないと、胸の内にある暗いものに引っ張られてしまうという恐怖があったからとも思います。自分で自分の日常を脚色しないと平常心を保てないという弱さと毎日闘っていたのです。
私の留学生生活はもうじき2年目を迎えます。この1年間見えないところで闘ってきた感情と向き合う時が来たのだと思います。なのでこの記事は私の自分との闘いです。文字にするという作業に重点をあてたもので、洗練された記事を書くという事に焦点を当てていません。なので、詳しい情景を述べる事もなければ、物事の関連性を説明することもほとんどないと思います。ただの娯楽的な日記という思いでブログを始め、ランキングなどに参加せず、家族知人に教えてもいないので、このような注釈を書くこと自体おかしいかとも思うのですが、毎日必ずこのブログを開いてくださる方々が世界中にいるのです。望んでなかったのに、やはり誰かが見てくださるという事実は嬉しかったのです。なので、今までとは違う内容の記事だということを前置きするのがせめてもの誠意かと思い、書きました。毎日ではありませんが、何回かにわたりこのテーマで書いていくと思いますのでご参考までに。
~MIKI~
「勉強は辛くて大変だ」とはよく聞く言葉だ。
それこそ小学生から親世代まで、口をそろえて言うと思う。でも最近思うことがある。ほとんどの場合、人々が示しているのは例えば宿題、締め切りに追われ睡眠時間を削り、遊びを制限し、こなすことに集中する体力も気力もそがれる日々、そしてテスト。どれだけ情報を覚えたか、学問的に正しい道筋を知っているかが試され、評価される。その評価が進路、職、社会的立場、自己認識にも多大な影響を与える重圧。こういったものらを総合して、多くの人は勉強と呼び、辛くて大変という感想を述べているのでないかと思う。
たしかにこういった日々は大変だ。しかも教育を受けるにはお金がいる。自分で稼げないのなら、誰かに頼り、借金をしなければいけない。
今まさにそのような状況下に身を置いてる私もストレスを受けないわけがない。
夏学期中に英語力向上のためにAcademic Writing(教養的書術とでも訳せるか)というクラスを受講した。学期を通して教授が尋ね続けたのは「書く」ということは何なのか、「教育」とは何なのかという問いだった。この問いを軸に、学期末5ページのエッセイが課題に出され、私は素直に教育をテーマとした。教育とは何か、学ぶとは何か、たかだか5ページのエッセイに私はかなりの時間を費やした。自分が今まで抱いてきた「学ぶ意味」。何かがずれてきた。その「ずれ」に私は苦しんでいたからだ。
そしてあるひとつの答えが浮かんだ。
「学ぶことは辛い。なぜなら学ぶことは孤独だからだ。」
「孤独」というのは私が留学生活を始めた1年前からひたすら考え続けた、いわばこの1年間のテーマだったようにも思う。
私は学ぶことを望んだ。借金をしてでも学生でいることを望み、人のお金で食べ、暮らし、学んでいる。
だがこの1年間幾度となく感じたこと。私は本当に「学んでいるのか」ということ。
成績は日本での成績に比べると芳しくなかった。英語力の向上も感じられず、苦手意識は日に日に増していく。
英語を話すのが怖い。人と話すのが怖い。間違いを指摘されること、理解されないこと、ダイレクトに相手の表情や声色に表れる苛立ち。恐怖にとりつかれた。
テキストを読む行為にも恐ろしいほどの時間がかかる。
脳が英語を読むことを、集中することを、理解することを拒否しているのが感じられた。
そんなものは言い訳だ。集中力の問題だ、モチベーションの問題だ、そして真剣さの問題だと、努力し切れてない自分を責め、情けなく思った。
何がこんなに、どうしようもなく辛いのか。
教育というテーマで考え、文字にする過程で私は気づいた。
私はただひたすら寂しいのだと。
孤独が怖いのだと。
「学ぶ」ということは「孤独」なのだということを初めて身を以て理解した。
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